Img_b4d7ad67fae80654a573eb4e0738b3d8
毎年11月の第3木曜日は、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。


僕が高校生の頃、ボジョレー・ヌーヴォーは爆発的なブームがあり、最近では随分下火になってきているとはいえ、未だにフランスのブルゴーニュ地方にあるボジョレー村からのヌーヴォー全体の半分のワインがこの時期日本にやってくるそうだ。

その年に採れた葡萄のガメイ種で作られるヌーヴォーは、寝かせて飲むワインではなくて、なるべく早くその年のうちに飲んだ方がいいワイン。豊穣を祝うようなワインなので、きっと農耕民族の日本人には受けたのだろう。

今年の夏は、日本では酷暑だった気がするけど、フランスでは葡萄の成育にはとてもよい気候だったようで、ヌーヴォーだけでなく2018年もののワインはこれから美味しいワインとして出回るだろうとも言われている。


今年は新宿の高島屋で2本ボジョレー・ヌーヴォーを買い求めた。ルイ・ジャドなど有名なワイン醸造家のもの。

まとめて作って冷凍しておいたハンバーグを解凍して、じゃがいも・玉ねぎ・人参・インゲンの蒸し煮を添える。

パンを3種類に、美味しいブリー・ド・モーを合わせたら、素敵なディナーがすぐに出来上がった。


キャンドルを灯しながらいただくボジョレー・ヌーヴォーは、美しい赤色にほんのり紫が入っている。

Kとふたり、去年よりも美味しいね。と言いながら楽しい時間を過ごすことが出来た。

Img_2f8f48e984fa54fffb4267c4393da809
Img_190e8d846766d3b343f494397d4bcf4d

家の大きなコンテナには、未だに大葉とバジルが勢いよく繁っているけれど、そろそろ球根を植える季節になってきた。

しょっちゅう顔を出す渋谷東急本店の屋上の園芸店で、お店の人に「そろそろ球根が少なくなってきましたよ」と言われ、「今のうちに買っておくか」とチューリップや水仙やヒヤシンスの球根を買い求めた。

そしてそのついでにゼラニウムの鉢をいくつか。

クリスマスのような深紅のゼラニウム『カリオペ』は、丈夫で長く咲いてくれる花だ。大衆的で鮮やかなピンクのゼラニウムもかわいいけど、このシックな深紅はクリスマスシーズンにぴったりだろう。

ベランダの柵に均等に6鉢並べて、道を通る人が見上げて気づいてくれたらうれしいな。

ごく親しい友人Gと久しぶりに食事をしたのだけど、彼が言うのだ。


G「『同性婚を認めないのは違憲である』とする申し立てをするのに、Kくんと一緒に裁判に出てくれませんか?」

僕「え?それって前から話は聞いてたけど、別のカップルがやるって言ってたやつだよね・・・そんな人前に出るのとかって・・・無理無理無理・・・でも裁判ってどれくらい時間かかるの?」

G「最高裁まで行くので、5年以上かかると思います」

僕「5年か・・・もっと若いカップルいるでしょう?俺なんかじゃなくて」

G「それがなかなかいないんです。片方がカミングアウトしてなかったり、顔出ししたくなかったり・・・」


Gが話しているのは新聞にも載ったこの件 (Click!) なのだけど、何も俺にそんな話し持ってこなくても・・・。


G「他にも何組か承諾もらっていて、最後のカップルになってもらえませんか?」

僕「確かに・・・今まで世の中のためになることなんて、俺はなんにもしていないし、俺たちのことというよりも、それがこれからの若い人たちにとって役に立てるならやりがいはあるのかもしれないね・・・」

G「今のままで行くと負けるかもしれないんです」

僕「でも、勝ち負けというよりも、話題にするのが目的なんでしょ?遅かれ早かれやってくる同性婚を認める国になるのを早めることはできそうだよね」

G「そうなんです」

僕「でも・・・また炎上するんだろうね・・・これで何回目かな・・・色々過去の黒歴史を暴かれたり・・・こわいね・・・」

G「・・・」

僕「あ、でも、俺もKも、まったくSNSを見てないから、どんなに燃え上がってもまったく気にならないかもね」

G「笑」


でもなあ・・・マスコミに顔も名前も出て、裁判所に行ったり、最高裁判所に行ったりするなんて・・・なんかおしっこちびりそう・・・。

ということで、ただいま考え中。

(こんなことここに書いてしまっていいのか・・・)

町では気の早いクリスマスの飾り付けも始まってきているけど、アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)が近づいてくると、なぜだかクリスマスの気分が高まってくる。

この家に引っ越してきてから、クリスマスを迎える11月の終わりくらいからもみの木を買ってきて飾り付けをしている。

ニューヨークなんかの町中で切って売られているもみの木とは違って、根っこがついたもみの木で、毎年きちんと植えて外に出して管理するのだけど、東京の真夏の暑さには弱いようで、盛夏の頃にいつも枯れてしまう。今年も例外でなく、酷暑の中でかわいそうに枯れてしまっていた。

クリスマスが近づいてきたので気になったのか、Kが聞くのだ。


「ただしくん、今年はクリスマスツリーどうするの?」


僕は、Kの顔を見ながら、「買うつもりだよ」と答えた。すると、Kはちょっと安心したような顔を見せた。


クリスマスが近づいてくるこの頃、時々僕は思い出していた。

クリスマスツリーに一生懸命飾り付けをしているKの姿を。

ツリーに均等に照明が飾れるように気を遣いながら、何度も掛け替えていたっけ。それに、オーナメントをつける時も、じっくりと考えながら配置を決めていた。


それと、はじめてクリスマスツリーを買った年に、新宿御苑に松ぼっくりをふたりで探しに行ったのだ。寒くて晴れた日だったけど、松ぼっくりを探しているだけで、とても温かな気持ちになったのだ。

そんなふたりのたわいもない瞬間をふと思い出して、今年のクリスマスも幸福だなあと思っているのだ。

福岡はもはや、札幌と並んで東京大阪に続くゲイタウンと言って過言ではないだろう。その後が、横浜だったり、仙台だったりだろうか。

九州ではそれ以外の県には、だいたい1つか2つくらいしかゲイバーはないようだ。鹿児島は珍しく何軒かあるようだけど、鹿児島のゲイバーのことをあまり知らなかったので、行く前に福岡のゲイバー『七男鳥』で聞いて、結局『カップ』というお店と、『BUZZ–R』というお店に行った。

鹿児島のゲイバーは、今まで『Ken's BAR』しか行ったことがなかったのだけど、いつもオープン時間が遅いのか、前を通りかかっても開いていないようで、結局今回はKen'sには行けなかった。


『カップ』は、49歳のハンサムなマスターひろしさんがやっているお店。鹿児島のことはもちろん詳しいし、どんな話題をふっても偏りなく話すことができる。僕たちが行った時は、30代はじめくらいのお客さんがいたけど、鹿児島の中では若手が比較的集まるお店のようだ。

『BUZZ–R』は、ゲイバーにしてはかなり広い部類のお店で、週末はママ以外に2人店子さんがいた。ママは話が面白く、昭和のゲイバーのママらしい笑わせて楽しませる王道的なゲイバー。

店子さんたちは20歳くらいの若い子と30代で、どちらもフレンドリーで話しやすかった。この店が一番若手が集まるお店だと思うけど、僕たちが行った日にいたのは、みんな40代のおじさんたちだった。笑

どちらのお店も、有名なラーメン屋さん『のり一』を挟んで1本違えた道にある。
⭐️カップ (Click!) 

⭐️BUZZ–R (Click!) 

Img_3a74893051ff28b640c08a7df0127a2c
カツオの炙り
Img_e4363c1756fe518c1bc820989f5015e2
今年最後の山口の松茸と名残鱧
Img_b496134a4d71bf17d03a590017b0ffc8
車海老の巻き方も工夫がある
東京・大阪・京都・福岡・金沢・札幌などを別にして、地方の町に行って「また来たいな・・・」と思わせるお寿司屋さんに出会うことはなかなかないような気がする。

でもよくよく考えてみたら、小倉にも唐津にも宮崎にも天草にも素晴らしいお寿司屋さんがあった。長崎・大分・熊本は、残念ながらここぞというお寿司屋さんに行けていない。僕が探しきれていないだけなのかもしれないですね。

鹿児島で、『紫光』というお寿司屋さんに行ったのだけど、ここが久しぶりに感動的なお寿司屋さんだった。

つまみのひとつひとつ、とても丁寧に趣向が凝らしてあり、握りも美味しい。地元の魚を使ってちょっと工夫したお寿司を出してくれるのだ。

何よりも印象的なのは、大将の人柄。やさしい笑顔と真摯な接客、そして、知覧の特攻隊に対する思いは半端ではなく、そのまっすぐな気持ちが真面目なお寿司づくりに見事に反映されている。

お料理も、お寿司も、結局はその人の生き方が伝わるものなのだろう。そんなことをしみじみと思った素敵な夜だった。

Img_7f14a344fae2e74e2ffd8452efbefb53
古宮址
Img_ef77236afcb6157c48e08a79e0cd9da8
Img_61a0f82ae47fce9f662e22acc246244b
霧島神宮の御神木に見えると噂の神様

パワースポットとしても有名な霧島神宮は、昨年も行ったし何度か行った場所だ。

でも、実は先日ここにも書いた風水の先生が家に来た時に、家の小さな神棚に霧島神宮のお札を飾ってあるのを見て言ったのだ。


「霧島神宮は、実は昔は別の場所にあったんです。火山の噴火で今の場所に動かしたのですが。その場所に先日行って来ましたが、地図上でその場所を探ると、西日本を支えるかのように、3つの有名な神社が綺麗な三角形を作っていたので驚きました」


その3つは、ちょっと正確には忘れてしまったのだけど…

『伊勢神宮・熊野神社・霧島神宮』もしくは、
『熊野神社・厳島神社・霧島神宮』だったと思う。笑


そんな話を聞いてちょっと興味がわいてしまい、今回お札を霧島神宮に持って行くついでに、もともとあった場所はどんなところなのか、見に行ってみようと思ったのだ。

『古宮址』は、霧島神宮から車で20分くらい。山を上り詰めて、霧島連峰が臨める山の上にひっそりとあった。

霧島山が大噴火する1234年(この数字の語呂合わせもおどろき)までは霧島神宮はこの場所にあったようだ。車を降りて思ったことは、いい匂いがするということ。


そのあと、現在の霧島神宮に行きお札をお返しして、御神木に神様が見えるとネット上で話題になっているという木の枝の写真を撮影した。

この『烏帽子をつけた神様』に見えるという写真を昨夜 『カップ』で見せてもらった時には、親指を上げた手にしか見えなくて笑っていたのだ。


霧島神宮も不思議なことに、いい匂いがした。
Img_932f1676f0a0d36bd393d9978bfe6847
およそ100年前に火山噴火で埋没した鳥居がある
Img_2a252292b02efdf6253b1437a33a8ebc
黒酢の郷 桷志田
Img_f87850049d331397eb7df2952365538d
丸尾滝

昨夜、鹿児島のゲイバー 『カップ』のマスターに聞いた霧島への観光ルートを、今日は忠実に再現することにした。


⭐️鹿児島〜霧島観光ルート
鹿児島→フェリーで桜島→埋没鳥居→
垂水の道の駅→黒酢の郷 桷志田→
亀割峠(ハッテン場)→丸尾滝→ホテルへ


レンタカーを借りて鹿児島からフェリーで桜島を目指す。桜島は頭に雲を抱えているけど、いつ見ても雄大で美しいと思う。

垂水の道の駅では、新鮮で美味しそうな野菜と十穀米を購入。

あまり期待をしていなかった黒酢の店『桷志田』は、平日のランチなのに次から次へとお客さんが来ていてぼぼ満席で驚かされたし、何よりもお酢を工夫して食生活に取り入れるという試みが新鮮で、予想以上に美味しかった。


亀割峠にある公園がハッテン場らしいが、Kは「気持ち悪いね…」と言ってそのまま無視して通り過ぎて終わった。笑


丸尾滝は思いのほか美しかった。もみじがそろそろ見頃で、山の上では綺麗な紅葉を見ることが出来た。

霧島は、ところどころ山間から湯気が立ち上がっているような温泉地。硫黄の匂いが立ち込め、新鮮な空気が美味しい。昨年来たばかりなのに、いつ来てもほっとさせられる日本の田舎のよさが今も残っている場所なのだ。

⭐️黒酢の郷 桷志田
0995-55-3231
鹿児島県霧島市福山町福山字大田311-2
 (Click!) 
Img_bb2e9ae1dbd8d047a7745ad954cd6cac
黒豚と黒毛和牛のしゃぶしゃぶ
Img_6a700fb2b7df090273b6dcaef27b6df9
新鮮なキビナゴ
Img_18094bd366e8edf650b882f2b024fdc4
のり一のラーメン

夕方の便で、鹿児島へ。

一年ぶりの鹿児島は、Kが休みを取れるようになったため急に決めた。温泉にでもつかってのんびりしたいと思い、鹿児島にしたのだ。

黒豚しゃぶしゃぶといえば、『あぢもり』が有名だけど、何度も我々は行っているので、今回はJAがやっている『華蓮鹿児島店』へ。

綺麗な店内で黒豚た黒毛和牛を堪能した。


その後、鹿児島のゲイバー 『カップ』へ。マスターは僕と同じ49歳。ハンサムな人だ。

店に行くのははじめてなのに、なぜか「久しぶり」と言われたのは、どういう経緯か忘れたけれども、なぜかFacebookで繋がっていたからだろう。(半年ほど前に僕はFacebookのアカウントを閉めてしまったのだけど)

平日なのでお客さんは僕たち以外いなかったけど、明日鹿児島をドライブして霧島へ向かう際の観光スポットを聞くことができた。


飲んだ後は、鹿児島ラーメン。いつもは『小金太』に聞くのだけど、今回はさつぱりとした『のり一』へ。

この不思議なラーメン屋さんの味を強いて何かにたとえて言えば、『カップめんのワンタン』だろうか。

さつぱりとした塩味を楽しんだ。

⭐️華蓮 鹿児島店
099-223-8877
鹿児島県鹿児島市山之口町3-12 JAフードプラザ
 (Click!) 

⭐️カップ (Click!) 

⭐️のり一
099-222-4497
鹿児島県鹿児島市山之口町9-3 神川ビル 1F
 (Click!) 

Img_b66adb1efa4ea903e608ae84711df561
BUZZFEEDを、夜中に眠れない時に時々覗くことがある。

昨夜、覗いたら爆笑ものの記事があって、笑いながら布団の中でKに添付した写真を送ったのだ。

Kは、なぜか目覚めてしまってこの写真を見るなり、「なにこれ?気持ち悪い」と言ってまた寝てしまったのだけど、僕にとっては衝撃的な可笑しさだったのだ。

犬がかわいそうではあるが。

⭐️夜中に爆笑したハロウィンの記事 (Click!) 

この記事も素晴らしい。
⭐️初めて会った人が見せてくれた優しさ。人間の素晴らしさを教えてくれるストーリー
 (Click!) 


朝ごはんは、毎日僕が作っているのだけど、月に一度くらい、眠れなかったとか疲れて起きられず、下のコンビニに買いに行くことがある。


朝慌ててコンビニにパンを買いに行き、いつもの40代のメガネをかけた男性店員でら支払いをすると、クジを引いてくださいとクジの入った箱が差し出された。

「僕、全くクジ運ないんですよね…」そう言ってクジを引くと、いつものようにハズレが出た。「ほらね」。

すると店員さんが、「それじゃあもう一枚引いてください」と言うのだ。言われるままにクジを引くと、またしてもハズレで笑ってしまう。

「このクジ半分は当たるんですけどね…」そう言って店員さんは、自分で手を入れて何枚かクジを引っ張り出し、当たりが出るまでクジをめくった。

そして当たりを僕に差し出すと、「今持っていかれますか?」と聞いてくるので、「いいんですか?はい。」と答えて、飲んだことのない飲料をもらって帰った。


朝の、慌ただしい時間が、店員さんのお陰で思いがけず楽しいひと時になった。

日常の中には、こんな温かい出来事もあるのだ。

僕のような仕事をしていると、解けない課題を抱えながら、そのまま週末に突入してしまうことが時々ある。解決策やアイデアがまだ見えず、期限が迫ってくるのが見えていて、クリエーターにとっては一番苦しい時。

『家庭には仕事を持ち込まない』というのを、Kと2人暮らしをするようになってからモットーとしてきたのだけど、どうしても仕事のことが頭から離れていかない週末もあるものだ。


Kはのんきな性格だけど、どこかに問題を抱えている僕にはすぐに気づくようで、急にふと僕に聞いてくるのだ。


「ただしくん、大丈夫?」

「仕事のこと考えてるの?ただしくん」

「かわいそう。ただしくん」


そう言って、眠れずに朝方スマホをいじっている僕にキスをしてくれる。そしてそっと僕に言うのだ。


「もう、そんな仕事、やめてあげて」


僕はふと、Kにまで心配をかけてしまっているなあ・・・と反省する。できれば大好きな人には、心配をかけたくないのだ。

昔、仲畑さんというコピーライターが書いたリクルートの『Bing』という雑誌の広告のキャッチコピーを思い出す。


キミがつらそうだと、あのヒトもつらい。


そんなコピーを思い出しながら、それでも、そんな人がいるから頑張ろうと思って、月曜日の朝、まだ暗い町に向かって行ったのだった。


Img_7fed13875df2442864b2414c56920152
Img_b1345d7fc30ffacca690781a5a4c3887

随分前に観た女子アカペラグループの競演『ピッチ・パーフェクト』の第3弾が早くも終わってしまいそうなので慌てて日比谷に観に行った。


前々回前回でついに世界一になったアカペラグループ『べラーズ』が、大学を卒業した後に再び結成されるというお話。

話は本当にくだらないのだけど、女子映画の世界観にはまってしまい気がついたらアナ・ケンドリックをついつい追ってしまうのと、レベル・ウイルソンという太っちょの女の子が見ているだけで笑えて楽しい。


音楽はかなりいじって編集されているにせよ、歌や曲を聴いて踊りを見ているだけで飽きさせない。

何も考えず笑いたい時には、こんな映画が最適だろう。

⭐️ピッチ・パーフェクトラストステージ (Click!) 

Img_d5a9526a4bd080c93af0d0f69343c23b
Img_c04f8704f2f92a57f8a55abed9549fed

ロバート・デニーロとアン・ハサウェイが共演した心温まる映画『マイ・インターン』。

その映画のプロデューサーの作品という『マイ・プレシャス・リスト』は、万人ウケはしないだろうけどかわいい映画だった。


舞台はニューヨーク。
IQ185でハーバード大学を飛び級して卒業した19歳の女の子が、人と交わることを好まず引きこもり生活をしている。

週に一度、アッパーイーストサイドの父の友人であるセラピストに通っていて、なんとかバランスを保とうとしているのだけど、年末までにやり遂げる6つのリストを渡されて、人生が少しずつ変わり始めてゆく。


ニューヨークの空気感が感じられるだけで、見ていて懐かしく感じられる映画。セラピスト役のネイサン・レインは相変わらず好演だし、主役の女の子も地味なオタクから少しずつ変化を遂げてゆく様子が可愛らしい。

映画の中に、サリンジャーの名作『フラニーとズーイー』が出てきて驚いた。彼の本の中で、一番好きな本だから。


クリスマスの美しいニューヨークに無性に行きたくなる映画だった。

⭐️マイ・プレシャス・リスト (Click!) 


19歳のSと久しぶりに食事をした。Sは僕にとって息子のような存在で、僕はSからしたら、東京のお母さんのような存在かもしれない。


Sは、先週末の台北プライドに参加したようで、楽しかった台湾での話をしてくれる。

東京レインボープライドとは、規模が違いすぎること。短髪にして行ったらとてもモテて、写真をたくさん撮られたこと…。

Sは、熊本から東京の大学に入学して、ファッションの勉強をしている。


前回会った時に、大学に入学してからお父さんお母さんに全く連絡していないと聞いたので、僕が「お母さんに連絡するまでは会わないからね」と冷たく突き放していたのだけど、どうやらお母さんに電話して怒られたと言う。


S「でも、今日はこれをただしさんに見せようと思って…」


そう言って見せてくれた写真は、お母さんがその後に小包を送って来てくれた写真と、短い手紙の写真だった。

小包は、実家の熊本のお菓子やラーメンなんかがたくさん詰まっていた。

そして手紙には、風邪をひかないようにと心配していることや、

「お父さんから少しですがお小遣いです。無駄遣いしないで教材でも買って、カツカレーでも食べてください」

と書いてあった。


お母さんの年を聞くと、僕と同じ49歳とのこと。そりゃあ、お母さん側の気持ちになるよなぁ…と思いながら、こんなに素直な子どもを持てたら、お母さんも幸せだろうなあと思ったのだった。


今年の6月にニューヨークに行った際に、アメリカ人の友人ゲイカップルがニューヨーク郊外に住んでいるのでアムトラックに乗って会いに行った。

その緑豊かなクーパーズタウンのことはここにも書いたのだけど、その二人からメールがあり、11月の終わりに仕事で東京にやってくるということがわかった。

3週間滞在するので、どこかで会えるのを楽しみにしていると書いてある。


ニューヨークの後、僕たちはサンフランシスコに行ってから帰国して、その2ヶ月後くらいに僕は、サンフランシスコが楽しかったとか、夏に行った高知や福岡や天草などの旅行の話や写真なんかをメールに書いて送ってあったのだけど、その後彼らから返信のメールは来ていなかった。

確か、10月か11月に東京に来るって言っていたよなぁ…と思っていた矢先にメールが届いたので、ちょっと安心したのだ。


若い頃は、人生は永遠に続いていくように思っていたのだけど、この年になってわかるのは、人生には終わりがあるということ。

友人と会って食事をすることも、永遠に出来ることではないのだ。


65歳と72歳のカップルとの食事は、たった一回の食事でさえ貴重な時間だと思える。

そして本当は、それが彼らみたいに年老いてなくても、若い友人とでもまたとない貴重な時間なのだと思い知るのだ。


夜中にふとスマホを見ると、ゲイの61歳の会社の先輩Fから着信が2件入っていた。

何かあったのだろうか?と朝起きて連絡すると、どうやら腰のヘルニアで動けなくなり入院したらしい。


会社から電話をすると、足が動かなくなり転倒してから、どんどん動けなくなり病院に行った経緯を話してくれた。

1週間くらいは入院しているというので、そのうちに見舞いにいこうと思いながら、病院が武蔵小杉という僕にとっては地の果てにあるので、内心行くのを面倒に感じていた。


Fとショートメッセージでやりとりしている限り、相変わらず元気だったけど、月曜に手術が決まり、その前に様子を見に行こうと夕方病院へ。

個室のドアをノックし中に入ると、アバクロのスウェットを着たFは、世界共通の初老ゲイに見えた。

僕の顔を見るとうれしそうに、下の喫茶店に行こうと車椅子に乗り喫茶店に向かった。

Fは、病気の過程をまた1から丁寧に僕に話しはじめて、月曜日に三箇所の背骨の脇の神経に近い部分を切開して手術するところまで話した。


F「手術するのって、生まれて初めてだから、ちょっと心配なんだよね…切開したら、癌が見つかったりするんじゃないか…って」

僕「病気は、癌ではないのだから、今までの検査で癌が見つかってなかったらそこにはないと思うよ」

F「手術の時に麻酔をするので、親族がついていないといけないのだけど、親戚は岡山で弟も仕事があるから来てもらえなくて、しようがなく同じ部署のT(Fと同じ世代)に頼んだんだ。そしたらTもいいよって…」

僕「誰もいなかったら僕に言ってくれたら、付き添いするからね」

F「ありがとう」


色々Fと話してわかったことは、僕以外にお見舞いに人はあまり来ていないだろうということ。何人かにメールしたり電話をしたようだけど、みんなそれぞれ忙しいとか、病院が遠いからまた後で行くとか、そんな連絡が来ているようだった。

一人で暮らしているゲイには、こんな時に頼れる人が少ないのだと思う。親族とのつきあい自体に距離を置いている人も多いし、仕事場や友人など周りにいる人以外に頼れる人はいないのだろう。

お見舞いに行けてよかったことは、Fがとても不安だったことがわかったこと。そして、少しは勇気づけることができたこと。


帰りの電車に揺られながら、「怖かったり、不安な時は、いつでも電話してね」とFにメールを打ったのだった。

Img_ce97e19b82e436e89439cc86f5fb6fe4

Kの田舎の大分に住む先輩からカボスが届き、追いかけるようにしてKの実家からもカボスが届いた。

いくらカボスが好きだとはいえ、すべてのカボスを期限内に食べ尽くすことは難しそうなので、思い切っていくつかを黙々と絞ってみた。

ボウルに網をのせ、その上に思う存分カボスを絞る。カボスはすだちに比べて大きいので、その分果汁もたっぷり取れる。

その果汁を二つに分けて、一つは冷凍庫に。もう一つは自家製のポン酢を作ってみた。


<自家製ポン酢の作り方>
1:1:1でカボスと醤油と出汁を合わせる。
※薄口醤油の場合は、塩分が高いので、醤油の量を少し減らしてもいい。
※冷蔵庫に一週間以内で使い切ること。


自家製のポン酢は香り高く、酸味もきつくなく、ほのかに自然な甘みが感じられ、飲んだ後に口の中に何も残らない。

大根の千切りや茗荷、シソの葉、水菜などあり合わせの野菜を合わせてかけてみる。すると、いくらでも食べられそうな美味しさではないか。

ほうれん草を茹でて、自家製ポン酢をかけてみる。これもすっきりとしたお浸しが速攻で完成した。

「あああ、なんで今までこれを作らなかったんだろう・・・?」

後悔するほど、自家製のポン酢は美味しかったのだ。

Img_55210506966f9a66ec7639555bab4c8f

100%PCの画面だけで構成されたという映画『search /サーチ』は、今年のサンダンス国際映画祭で観客賞を受賞した評判の映画。

内容をまったく知らずに映画館に行き、知らず知らずのうちにサスペンスにのめり込み、先のわからないストーリー展開に翻弄された。


instagram、Facebook、Twitter、tumblr・・・様々なSNSの中に広がる闇を彷徨う物語。

ぜひ内容は何も見ずに見に行っていただきたい。見終わった時に、「よくできた映画だなあ・・・」としみじみ思えると思う。

映画には、まだまだ新しい可能性が隠されているのだと思える素晴らしい作品。

⭐️search /サーチ (Click!) 
Img_4f702fad2bc78f01b24320d4bb9c2f0b
ローストビーフやフォアグラもある八寸
Img_df5f11ec6a037a0269350705d726c28e
スッポン
Img_3f9609fdad5cc8fd676de8dfb81c9a36
ご飯がずば抜けて美味しい。

ゲイの僕とI、そしてストレートの女性Cの仲良し3人組で食事をするのは、気がついたら半年ぶりくらい。

昔は毎週のように会っていた気がするけど、今ではふたりともお店をしているのでなかなか3人で会うことが出来なくなってしまった。

渋谷の神泉にあるカウンターのみの和食店で、3人揃って久しぶりに食事をした。



Iは、自分がゲイだと気づいてからはじめてつきあった男性に会うために、九州に行って、楽しい時間を過ごし帰ってきたという話をする。

はじめてつきあった男に今でも会えるというIの話に感心してしまう。はじめてつきあったばかりか、その後付き合ってきた8人くらいの男性すべてと今でも連絡を取り合っているというから驚きだ。僕の場合、つきあった男はKとその前にもう一人しかいないし、その一人であるNはもう他界してしまった。

今までさまざまな人に出会って来たけど、この広い地球上で何らかの関係を持ったということは、それだけで奇跡のようなことなのだろう。その人から僕は学ぶことがあったのだと思う。

Iが61歳、相手の方が60代後半。いつ何があるかわからないし、思い立った時に会いに行けてよかったと思う。旅行に行く前にIに僕が、「冥土の土産に一発やってきたら?」と言うと、「やるわけないじゃん!」と笑っていたのだが、実際はどうだったのか、真相は闇の中だ。


Cは40代はじめなのだけど、最近お寿司の学校に通い始めたと言う。毎週土曜日、朝から夕方までみっちり勉強するお寿司の学校は、全部で40回もあるというから驚きだ。

Cは、「あたし、オランダに移住しようと思って・・・それでお寿司の勉強と和菓子の勉強はじめたの」と言う。お寿司だけでなく和菓子も習い始めたというのだ。

昔から栗の渋皮煮なんかを作っては、僕にくれていたCを思うと、お寿司も和菓子も頑張って卒業しそうだけど、改めて友人が新しいことをはじめたその勇気に驚いたのだ。


Cが言う。「王子(僕のこと)も今度、ミュージカルの歌でも習えばいいじゃん。それで3人でミュージカルの発表会するの!」

歌には自信がないからそんなことはやらないけど、新しいことを始める気持ちって、いくつになっても忘れたくないなあと思ったのだ。

⭐️しんせん 割烹 佐乃家
(10000円で和食のコース料理が食べられる)
03-6277-5526
東京都渋谷区神泉町2-9 シャルム神泉 B1F
 (Click!)